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植物が持つパワー(全3回)第3回

みなさんは植物の持つパワーについてご存じですか?食品や化粧品など、植物由来製品は現代社会の中に数多く存在しています。でもその植物の持つパワーについてはご存じない方も多いのではないでしょうか?
植物療法士(フィトセラピスト)であり、日本フィトセラピー協会代表理事を務める池田明子先生は、「植物が持つパワーを生活に生かすことで、ココロとカラダが潤った毎日が送れる」と話します。今回、植物の持つパワーや活用方法について池田先生にお話を伺い、3回にわたってお届けします。第3回目は今こそ活用したい植物の有効性についてです。

植物

3.「植物の力を味方につけて毎日を健やかに過ごしませんか?」

現代人は、PMS(生理前症候群)や、頭痛、自律神経失調症、うつ病、過敏性腸症候群のほか、名前のつかないたくさんの不調を抱えているといわれます。さらに昨今のコロナ禍によって、過度なストレスによる不調も急増。対症療法だけでは対応できない場合が多くあります。

「出てきた症状に対応する対症療法ではなく、植物の多成分を使って体に複合的に働きかける療法が重要。フィトケミカルを活用して日常的なケアをしてみては」と池田先生は話します。現れた症状に対して単一成分で対応する医薬品は非常に強力な薬理作用があるのに対して、多成分で対応する植物由来の製品は身体にとても優しいのが特徴です。さらに複合的にココロとカラダの両方へアプローチができます。
植物
過度なストレスに起因する現代人の不調には植物が持つ多種多様な成分で働きかけることで、一人一人のココロとカラダをバランスの良い状態に。病気とはいえないけれど、“なんとなく不調”といった未病ケアとしても有用です。

特に香り(嗅覚)は、本能や情動、自律神経、記憶などの活動に関与する「大脳辺縁系」に直接働きかけるため、抗不安作用、整体リズム調整、ストレス軽減などの効果があるといわれます。大脳辺縁系は自律神経を司るといわれ、ホルモンにも密接につながっています。また自律神経とホルモンが整うと免疫系の予防にもつながるといわれます。
アロマオイル
食事やハーブティー、アロマ、化粧品など、フィトケミカルを生活に取り入れる方法は身近にあふれています。「ぜひ植物由来の天然成分が入っている化粧品を選んでみてください。女性にとって化粧品は生活の中に簡単に取り入れることができますし、使っていくとその良さがわかると思います。マインドフルに化粧品を選ぶことで、香りを楽しむこともできます。今は社会的にも経済的にも不安がいっぱいな時代。こういった時こそ植物由来成分を色々な面で取り入れてみてください。心地よさを感じることで自然治癒力をアップします」と池田先生。

フィトケミカルを生活の中に取り入れる方法として、ぜひ植物由来成分や香りが楽しめる化粧品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

【記事監修】

池田明子(いけだあきこ)/フィトセラピスト(植物療法士)、ソフィアフィトセラピーカレッジ校長、一般社団法人日本フィトセラピー協会代表理事、一般社団法人ハンドケア協会代表理事、西九州大学客員教授、植生工学士


臨床検査技師として病院勤務の経験からフィトセラピー(植物療法)を学び、2006年東京・自由が丘にて、フィトセラピストやハンドケアセラピストの養成校ソフィアフィトセラピーカレッジを設立する。日常生活から医療、介護分野までのフィトセラピー、ハンドケアの有効活用を普及。現在は全国各地で講座を主催するほか、大学や専門学校とのコラボ講座も積極的に行う。夫は俳優・歌手の梅沢富美男。